なにもリーダーが出発点からたいそうな動機、志の高い使命感に基づいている必要はないのである。「もっと豊かな暮らしをしたい」でも、「お金がほしい」でもなんでもいい。それより大切なのは、なによりもリーダーとしての情熱だ。なにがあってもへこたれず、最後までやりぬく、そういう気持ちをリーダーが持っていなければ、事業の成功はおぼつかないだろうし、そのためにはやはり、好きなことを仕事にしていなければ無理なのだ。
本田宗一郎氏は、「オレはF1を見ていると、七十歳になってもわくわくするんだ」といったそうだが、好きなことをやっていることがパワーになるというのは、まさにこういうことなのである。いくつになっても情熱やときめきをもつことは大切なのだ。
最初はただ好きだからでいい。情熱とパワーさえ失わなければ、それはだんだんと社会に認知され、やがて、より大きな社会的な役割や使命を担うときが来るのだ。逆に好きでもないことに、やがて、これは社会的に意義があることだからとか、これがリーダーとしての自分に与えられた使命だからと無理して取り組んでも、それでは滅私奉公の域を出ず、大きな成功は期待できない。
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