上司が細部にわたる管理と指導をすると、仕事の質は向上し、失敗を避けることができますが、一方、部下は仕事を任される機会が減少して、自分の頭で考えることが少なくなります。大幅に権限を与えられ、それにふさわしい責任を持つことで成長のチャンスをつかむのに、権限委譲が進まず、逆に決定の権限が上司に吸い上げられるようになって、部下の自立が妨げられるおそれがあるのです。
上司が性急に報告を求めるので、部下はじっくり時間をかけて、自分でプラン―ドゥ―シー 〔plan-do-see。「i,チャン」注〕 のマネジメント・サイクルを反復して、業務遂行のレベルを高めるということができなくなってきています。やらなければならない仕事がふえており、しかも短時間で多くの仕事を片付けなくてはならないことも、この問題を助長しています。
一つの仕事にじっくり取り組む余裕がなくては、自分の頭で考える習慣や改良・改善する創意工夫の力は育ちません。何年たっても、同じやり方から脱皮できないことになります。
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仕事の出来を左右するもう一つの要因、ペース。 要は、無理をしたりせず個人のペースを守ることが大切。 |
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